
アイルランドを拠点とし、世界18カ国以上で製品を提供する動物用ヘルスケア企業、Forte Healthcare Ltd.(フォルテ・ヘルスケア)が、2021年に馬専用の新ブランド「
ARK Equine」(アークエクワイン)を立ち上げました。
もともと馬の医薬品やサプリメントは扱っていましたが、獣医師が理想とする製品を、安定した品質と価格で継続的に提供するために、この新ブランドを設立しました。
(財)競走馬理化学研究所検査承認済
アイソトン コンペティションという、あまり聞き馴染みのない言葉ですが、意味が分かれば納得できます。(ちなみにどちらも英語です。)アイソトンは、液体が同じ浸透圧であることを示す科学用語で、コンペティションはゴルフコンペなどのコンペの元の意味で「競技・大会」を表し、馬に置き換えると、「現役のアスリート馬」を指します。
つまり、激しい運動で失われた電解質を補う際に、馬の血液・体液と同じ浸透圧のため、馬体に負担をかけずに、早い吸収スピードで体にスッと染み込むイメージ、の名付けだと思います。
電解質とは、難しく言えば、水に溶けると電気を通す性質を持つミネラルのことで、5大電解質は【ナトリウム・塩素・カリウム・カルシウム・マグネシウム】です。
また、簡単に言えば、激しく汗をかいたことによって、流れ出てしまった大切な成分の事です。
流れ出た電解質を補わないと、脱水症状や熱中症のリスクを高めるだけでなく、筋肉の回復を著しく遅らせます。それは慢性的なスタミナ不足や息切れを引き起こし、一度調子を崩すと立て直しが難しいコンディション不良を招いてしまいます。
電解質を補わないのは、スマホのバッテリーが1%なのに、充電せずに使い続けるような状態です。
アイソトン コンペティションは、これらの5大電解質に加え、エネルギー代謝に関わる電解質の【リン】、筋肉の回復を早める微量ミネラル【ビタミンE・有機セレン】、タフな馬づくりには欠かせない【鉄・亜鉛】を吸収しやすいアミノ酸キレートミネラルとしてプラス配合しています。
さらに、近年注目されているミネラル【シリカ(二酸化ケイ素)】も配合。シリカは、コラーゲンの働きをサポートし、アスリート馬の酷使されやすい腱や靭帯、そして蹄の健康を内側から補強する役割を担っています。
電解質を補うだけでなく、強い体作りの底上げ・サポートをしてくれる、バランスを計算しつくされた電解質サプリメントは、ハードな調教やレースでダメージを負った筋肉の炎症を抑え、素早く回復してくれるビタミンEとセレンの相乗効果が、現役のアスリート馬にとっては特に魅力的な配合です。
【内容物】
(原材料)
塩化ナトリウム・・・最も重要な電解質(ナトリウムと塩化物=塩)の供給源
塩化カリウム・・・主要な電解質(カリウムと塩化物)の供給源
小麦粉・・・粉末を扱いやすくし、嗜好性を高める
リン酸二カルシウム・・・電解質(カルシウムとリン)の供給源
フマル酸マグネシウム・・・吸収率の良いマグネシウム
精製亜麻仁油・・・オメガ3脂肪酸 粉のまとめ役としても
二酸化ケイ素(シリカ)・・・粉末をサラサラに保ち、固まりを防ぐ(固結防止剤)
【栄養成分】
ナトリウム22.7% (※かな~り高い)
カルシウム1.7%
リン0.7%
マグネシウム0.5%
粗たんぱく質1.3%
以上の成分を合計しても100%になりません。
これは、ベースとなる小麦粉(炭水化物)や、粉立ちを抑える亜麻仁油、また粉末の品質を安定させるシリカ(二酸化ケイ素)などが、栄養成分の分析数値には表示されていないためです。
※粗灰分83.1%(ミネラル総量。粉末製品のため、液体よりも圧倒的に高濃度です)
【配合 ビタミン・ミネラル 1kgあたり】
ビタミンE (4,000mg) ・・・ 強力な抗酸化作用で運動後の筋肉ダメージを素早くケア
有機セレン (4mg) ・・・ ビタミンEと協力して「スクミ(筋硬直)」を強力に予防
アミノ酸キレート鉄 (75mg) ・・・ 吸収しやすい鉄分。血液の健康とスタミナを維持
アミノ酸キレート亜鉛 (130mg) ・・・ 蹄や皮膚の健康、免疫力をサポート
※アミノ酸キレートとは、ミネラルをアミノ酸で包み込んだ状態の事で、腸管からの吸収がスムーズで、他の内臓に余計な負担をかけずに必要な栄養をダイレクトに吸収できます。
【技術的添加物 1kgあたり】
シリカ(二酸化ケイ素) 10,000mg ・・・ 成分の安定と固結防止のため。
用量(1日あたり)
400kgの馬
・軽い運動 30g
・中程度の運動 50g
・激しい運動 65g
600kgの馬
・軽い運動 50g
・中程度の運動 75g
・激しい運動 100g
※重要※
水に溶かさずに、飼葉に混ぜて与えてください。必ず新鮮な水を一緒に用意してください。
成分が非常に濃い為、水に溶かしてしまうと、せっかく同じ浸透圧ですが、そのバランスが崩れてしまいます。
高配合のナトリウムのおかげで、のどが渇き、自然と水を欲しますので混ぜる必要がありません。
飼葉に混ぜて摂取することを前提に、【吸収効率】を考えた成分配合で、亜麻仁油、カルシウム、アミノ酸キレートミネラルなどは、水には溶け切らず、水桶の底に成分が残ってしまうので、非常にもったいないです。
馬が好むように作られていますので、飼葉の上に置いて、上の方をさっと混ぜて与えてください。
付属のスプーンは35gです。
人間も汗をかけば水分を補給しますし、近年は塩分タブレットなども登場しておりますが、馬と電解質の関係が特に重要視されるのは、馬の汗の成分に特徴があるからです。
馬の汗は、人間の汗と比べると、ナトリウム・塩素・カリウムの電解質濃度が非常に高いことが特徴です。その為、大量に発汗すると、水分だけでなく、体液以上の濃度の電解質を体外に失ってしまいます。(人間の汗も舐めればしょっぱいですが、馬の汗はもっとしょっぱいイメージです。)
また、人間には【電解質の再吸収機能】がありますが、馬にはありません。
これは人間と馬の
汗腺の違いによるものです。
専門用語が多くなってしまいますが、人間の汗腺は、体温調節を主な役割とするエクリン腺が主体で、汗を出すときに電解質を体内に戻す(再吸収する)仕組みが発達しています。馬の汗腺は、アポクリン腺が主体で、血液の液体成分に近い濃度の電解質をそのまま汗として放出します。
汗腺の違いから、人間は電解質を再吸収できますが、馬はただでさえ電解質濃度が濃い汗をかくのに、再吸収が出来ない。ということです。
そのため、運動をして発汗量が増えるほど、電解質不足になりやすい動物です。
不思議な話ですが、水だけを与えても失われた電解質は補われず、体液が薄まることでかえって脱水状態を悪化させることもあるので、電解質サプリメントで適切に補うことが大切です。